~桃李成蹊~ 還暦オヤジの独り言

column

2023.06.01   ~桃李成蹊~ 還暦オヤジの独り言

6月を迎えて~「常山の蛇勢」 組織を越えたチームワークとコミュニケーション~

6月となりました。当社では今期の目標の一つとして「会社基盤の整備」に精力的に取り組んでいますが、先日そうした活動のなかで当社の組織図を作る機会がありました。「組織」といっても、今は初期メンバーの経験やスキルに支えられながら臨機応変に会社の運営を行っていますが、今後の成長に伴い、当社も次第に組織化し、役割分担を明確化していく必要が出て来ると思います。「組織化」は更なる発展・拡大にあたって通らなければいけないプロセスながら、スタートアップである当社の今のチームワークやコミュニケーションの良さを失わずに成長していきたいと考えています。

孫氏の兵法に「常山の蛇勢(じょうざんのだせい)」という言葉があります。昔中国の常山にいた蛇は、頭が攻撃されれば腹や尾が反撃し、腹が攻撃されれば頭や尾が反撃して、お互いに協力しながら整然と体を守ったそうです。私は、常々自分が所属する組織やチームはこのようでありたい、と考えています。蛇だけの話ではなく、会社組織であっても攻め込まれたときに自分の会社を守るのは当然のことのようですが、意外なほど出来ていない会社が多いのではないでしょうか。組織が大きくなるにつれて縦割りが進み、「それは営業の問題」「開発で何とかするんでしょ」といった形で他の部署のことには関与しなくなりがちです。

組織の中で、ひとりひとりが担う役割は違いますが、会社を支える一員であることに変わりはありません。当社も、役職員が増え、組織が大きくなっていっても、常にスタートアップマインドを忘れず、オープンなコミュニケーションが出来る会社であり続けたいと思っています。これから仲間が増えていくなかでも、そうした当社の風土を大切にし、醸成していきたいと考えています。日頃から、組織の壁を越えて活発なコミュニケーションが出来るチームワークがあれば、どこかの部署がリスクに直面したときにも、会社全体で柔軟に対処できる逞しい組織でいられるのではないか、と思うのです。

 

廣瀬

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