~桃李成蹊~ 還暦オヤジの独り言

column

2023.05.01   ~桃李成蹊~ 還暦オヤジの独り言

5月を迎えて~「薫習」 一緒に仕事をしたい、と思って頂ける集団を目指して~

5月となりました。昨年4月1日の開業から早いもので1年が過ぎました。開業当初は私1人、会社案内を持って、これまでお付き合いのあった皆さまに開業挨拶、新会社のサービス内容の説明をする日々が続きました。1年経ってもその状況はあまり変わりませんが、そうした地道な活動を積み重ねて来て、当社と仕事をしたい、と言って頂ける機会が少しずつ増えて来ました。会社としてはまだまだスタートアップの域を出ず、全てのご期待に沿えるほどの力はありませんが、何より当社をビジネスの相手として見て頂けることを喜ばしく思います。企業の看板や肩書に関わりなく、変わらずお付き合いを続けて頂けること、また一緒に仕事をしたいと思って頂けることが、自分自身がこれまで過ごしてきた時間を認めて頂いたようで素直に嬉しいのです。

一方で、大企業の肩書を外した途端に、けんもほろろに態度を変えられ、メールの返信も来ない、という方もいます。また、この方の言うことなら、と信じていると、突然の変節に遭い、各方面の方々にご迷惑を掛けてしまったこともありました。大変残念ですが、それもまた自分の人生の一部なのだと受け入れざるを得ません。

仏教に「薫習(くんじゅう)」という言葉があります。着物は虫除けの香とともに保管しますが、その香りが着物に移り、その人の行く先々に香りを残します。やがてはその香りがその人の個性となって、「また会いたい」と思う魅力となっていく、という主旨です。転じて、普段からの善い行いがその人の人格を形作り、更にはその人と付き合う周囲の人々にも善い影響を与えて行く、という意で使われます。人はそれぞれ違った「香」(個性)を持っていますが、時には「悪臭」を放ち、もう近寄りたくない、と思ってしまうような人も居ます。私自身を含め、当社のメンバーはお互いに「薫習」を与え合い、メンバー間のみならずコーラルテックに接した方々全員に「一緒に仕事がしたい」と思って頂けるような魅力ある集団になって行きたい、と思うのです。

 

廣瀬

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