2月になりました。1月は気持ちの良い晴天の日が続きました。空気が乾燥しているので、都内でも連日冬らしいキラキラとした夜景や星空が見られました。また我が家の白い車は、雨が降るとダルメシアン犬のような白黒マダラ模様になってしまうのですが、雨の少ない最近はそうしたこともありません。
その一方で、記録的な晴天続きの影響を受け、野菜の値段がとんでもないことになっているのは生活していて実感されていると思います。ロシアや中国といった地政学的リスクに伴う原材料高に加え、国内のあらゆる業種で直面している人材不足・採用難等の結果、様々な商品・サービスの値上げラッシュが続いています。その中でも比較的物価の優等生であった野菜の価格、とりわけキャベツや白菜等「露地物・葉物」といわれる類は例年の3倍、5倍という価格になっているようです。
「五風十雨(ごふうじゅうう)」という言葉があります。5日に1度風が吹き、10日に1度雨が降るような気候が農作物の生育には適している、という意味です。また、そこから転じて、世の中が平穏無事であることに例えられます。農作物の生育には適度な風や雨が必要であり、ただ十分な日差しがあれば良い、というものではありません。日常生活では、風や雨は「しのぐもの」と思われていますが、災害級の風雨は別にして、適度な風や雨は必要不可欠なのです。
日々の生活や仕事も、晴れた日ばかりではありません。雨の日もあれば風の日もあります。その時を「しのぐもの」と考えず、「成長に必要な機会」として前向きに受け止めれば、多少のダルメシアン状態も仕方ないのかな、と頭では理解しつつも、心のなかでは「出来れば明日も晴れて欲しいなぁ」と思ってしまいます。まだまだ人間修養が足りないようです。。。
廣瀬