~桃李成蹊~ 還暦オヤジの独り言

column

2025.08.01   ~桃李成蹊~ 還暦オヤジの独り言

8月を迎えて~「流れ」と付き合う~目標を見失わない

8月になりました。今年も連日「命の危険を感じる猛暑」が続いています。ここ数年こうした猛暑は普通になってしまい、猛暑・水害等による農産物への影響、海水温上昇による海産物漁獲高の変動等は、市井の一市民としては抗いようがありません。この状況は「地球温暖化」といったマクロな視点で語られることが多いですが、何よりも皆さまご自身とご家族の健康を第一に、日々の生活や安全を守るようお気をつけください。

先月、参議院選挙が終わりました。選挙の結果、参議院も衆議院同様、政府与党が過半数に達することが出来ず、少数与党に転落しました。選挙後、自民党議員の話を聞く機会がありましたが、「流れに乗れなかった」と総括していました。この数か月の間にも、何度か自民党に追い風が吹く場面がありました。記憶に新しいところでは5月に小泉大臣が登場して米価引き下げ策を矢継ぎ早に実行した時。その最中の6月に「全国民一律2万円給付」を公約として打ち出し、一斉に非難を浴びる結果となりました。政策そのもの以上に、世の中とは温度差のあるアピールをした結果、流れに乗れなかったのでしょう。

経営にも「流れに逆らっちゃいかん。流れに流されてもいかん。」(弘世現日本生命元社長)という言葉があります。気まぐれな市場は、追い風もあれば向かい風もあります。時々の風向きに一喜一憂せず、自分がどこに行きたいのか、を見失わず、主体性を持って判断することが大切だ、と言っているのだと思います。そのためには、自分ではどうにもならない「流れ」を見極める力がカギになります。先の言葉には、経営者が「流れ」の方向や勢いを敏感に察知し、その環境のなかで「逆らうことなく、流されることなく」着実に自らの「目標」に到達するために判断していくことが重要なのだ、という強い思いが感じられます。

当社も開業して4年、強烈な向かい風の時も、優しい追い風の時も経験し、最近は会社として足腰の力がついて来たことを実感します。とはいえ、新たなご契約を頂ければ素直に嬉しいですし、お叱りの言葉には意気消沈。。。したたかに世の流れと付き合っていくには、まだまだ経験が足りないようです。

廣瀬

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